クラウドファンディングのチケットで映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』を観た

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』を鑑賞。『HERB&DOROTHY ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編。

ニューヨークに住むごく普通の郵便局員と図書館司書の夫婦がつつましく暮らしながらコツコツと好きなアートを集めていたら世界屈指のアートコレクターになっていた!というのが前作のお話。本作はその後夫婦がそのコレクションを一点も売ることなくすべてアメリカ・ナショナルギャラリー(国立美術館)に寄贈するまでを追ったドキュメンタリー。

物語は寄贈すると決めたはいいけれど、コレクションが膨大すぎてそのすべてをナショナルギャラリー(国立美術館)だけでは引き取れない!さあどうする!というところから始まる。そこで考えたのがすべての州(50)で1つ美術館選びそれぞれ50点ずつ寄贈するというプロジェクト。これで2500点の引き取り手ができることになる。

Vogel 50×50』と名付けられたこのプロジェクト、いいアイデアかのように思えたがそれはそれでさまざまな人の思いの違いやらトラブルやらで紆余曲折ありながらも進行中、夫婦はコレクションを完結させたところで映画は終わる。予告編観て興味あったら観てみるといいよということで詳細は書かないでおく。いわゆる「アート」との関わり方や夫婦とか人の幸せのあり方とかそんなようなのが垣間みれてよかったなーとだけ。

ちなみにこの映画自体は、何かの偶然で知ったのだがそのなかでクラウドファンディングで日本上映のための資金集めをしていたことを知り、さらに興味を持った。

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」を、世界に先駆けて日本で劇場公開!実現のためのご支援をお願い致します

前売り券2枚で3,000円という価格設定のものがあり、普通に前売り買うのと変わらないお値段でこのよさそうな映画にちょっと関われる。なかなか楽しそうと思って早速購入。せっかくなのでTシャツつきで5,000円というのにしてみた。なかなかすてき。

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映画の撮影中に残念ながら夫のハーブが逝去、予定とちょっと違ったラストになったようだ。残された妻ドロシーは『Vogel 50×50』のサイトをたびたびチェックしては、あれこれ言ってみたり思いをめぐらせているみたい。

クラウドファンディングのおかげでドロシーも来日、けっこう楽しんだ様子、よかったよかった。

テレビ含むメディアにもけっこう取り上げられてて、これまたなんとなく嬉しい。ちょっとした当事者意識というのはこういった付加価値ももたらせてくれるのだなと改めて。