エドワード・ヤンの映画はいつも観た後に台詞や映像・表情などがじんわり残る。
この作品は10人の台湾の現代の若者たちの痴話げんかがストーリーの軸。劇中では印象深い台詞を確認するかのような文字のインターバルが入り、いろんな組み合わせの二人が並んで会話する姿をとらえる。その会話はじっくりだったり喧嘩ごしだったり泣き言だったりさまざま。
人様のいろごとにはとんと興味ない私でも彼らの会話中にあるなにげない(わけはないのだけど)一言やそれを言うときの表情が観ているときはさっと流れていってしまうことでも最後には総合的に絡み合って妙に納得したり心に届いたりする。
ぱっと見は日本でいう80年代の香りがするちょっと恥ずかしい軽そうな感じなのだけど、内容は身近でいてリアル。何度でも観たい作品。
作品データ
タイトル | エドワード・ヤンの恋愛時代 |
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監督 | エドワード・ヤン |
キャスト | チェン・シアンチー、ニー・シューチュン、ワン・ウェイミン、リチー・リー |
製作国 | 台湾 |
製作年 | 1995 |
ジャンル | 青春、LOVE、ヒューマン |
備考 |
[…] たった今、この作品のDVDを観ながらこのPostを書いている。 エドワード・ヤン監督作品を観たのは『エドワード・ヤンの恋愛時代 』(レビュー)公開時が初めてだったと思う。同じ頃レイトショーかなんかで『恐怖分子』、そして日本最終上映の『クーリンチェ少年殺人事件』、『カップルズ』(公開時)の順でその後が『ヤンヤン・夏の想い出』。 […]