無為だけれど安定したそれなりな生活を送るマルシアの心の隙間を突いたパンクでレズビアンの二人組、マオとレーニン。
マルシアはいろんなことを諦めながら(でもきっといつかは)と思いながら生きている、世界中のどこにでもいる典型的な普通の子だと思う。そんな目だたぬ平々凡々な「アタシ」がまったく突然にさらわれ、あてどもない旅へ出る。嫌だ、困ったと思いながらも彼女にはなにもかもが新鮮で「今までとちょっと違うアタシ」になれそうな旅だ。
旅先でのアクシデント、出会い、それぞれの思いの行方、そして新たな自分の発見。
少々荒っぽいカメラワーク、ポイントポイントで印象深く流れる音楽。南米の力強い女たち、すべてがガッチリとハマって素敵なロードムービーが生まれた。
完全版Review – ある日、突然。