モーターサイクル・ダイアリーズ
23歳の医学生エルネストは、親友アルベルトとともに中古のおんぼろバイクに駆(の)って南米大陸を縦断する冒険の旅に出る。それは金も、泊まるあてもなく、好奇心のままに10,000キロを走破する無鉄砲な計画だった。喘息もちなくせに恐れを知らないエルネストは、美しい茶褐色の瞳で出会うすべての人々を魅了する
『セントラル・ステーション』のウォルター・サレス監督の最新作『モーターサイクル・ダイアリーズ』。
のちの世界で絶大な支持を受けるキューバ革命の雄チェ・ゲバラとその親友の若きころの南米旅行記の映画化。
アルゼンチンの一(いち)医大生であるエルネストと生化学者のアルベルト。自らの勉学のためとノスタルジックな青春の思い出となるはずの旅が、さまざまな人々との出会い・当時の南米の現実を肌で感じて、彼らのその後の人生を大きく変えるきっかけとなる。
真面目で実直なエルネスト、お調子者だけど友達思いで憎めないアルベルト。懐具合と装備にしては無謀で壮大すぎる南米縦断の旅。チリで資金が尽きると口八丁手八丁で寝床を確保、バイクがとうとう使い物にならなくなりヒッチハイク、空腹を抱え疲れ切ったふたりは政治的理由で迫害された人々と出会い、世界観がガラリと変わってしまう。そして最終地ベネズエラでのハンセン病患者との出会い。
ふたりはその後の人生を生きる目的を旅で見つけることになる。
実話の元にしただけあって、シリアスなエピソードには重みがある。ごく普通の若者が生まれ変わったかのように変貌をとげていく様子は見ていてやはり気持ちがいい。同じ体験をした二人はその後それぞれの使命を感じ彼らなりの生き方をする。自分らしく、自分にできることを全うした人生を送れた二人はやはり幸せだったのだと思う。
そんな二人のそれぞれの回想記はこちら。
『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』エルネスト・チェ・ゲバラ (著),
『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』アルベルト・グラナード (著)
モーターサイクル・ダイアリーズ
ようやく観てきました。期待を裏切らない素敵な作品でした。
この作品は、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラが若き日に友人のアルベルトと一緒に南米を縦断した旅を描いたロード・…
モーターサイクル・ダイアリーズ/青春のチェ・ゲバラ
(ロングラン公開もそろそろ終わった頃だと思うが、04年印象に残った1本なのでこち