主演は『オール・アバウト・マイ・マザー』のセシリア・ロス。監督フィト・パエスはセシリアのご主人。
1976年の軍事クーデターに巻き込まれ、トラウマを抱えてしまった主人公カルメンと若き青年の禁断の恋の物語。
今回初めて知ったのだけど主演セシリア・ロスはアルゼンチン出身(もともとヨーロッパの人だと思っていた)で、1976年にスペインに移住したらしい。おそらく軍事クーデターの影響で。
それはさておき、本編はというと(日本人である自分が馴染まないだけかもしれないけれど)南米独特かと思われる押しの強さに違和感を感じた。「どうしてそうなるのか」と微妙に突っ込みたくなる。
カルメンが青年に「声」をきっかけに惹かれていったのかは(後で)わかるけれど、青年はなぜ彼女にそんなに惹かれてしまったのか。そこらへんの気持ちの移り変わりががあまりにも急で「?」が頭をぐるぐる。(ラテン系は情熱的だから・・・?と勝手に解釈。)
さらにカルメンの過去に関する秘密が解き明かされていく間もドタバタで後半は「えー!」な展開が目についてしまった。ちょっと強引すぎな感も。
妙齢の女性と若き青年のロマンスものにありがちな「無理感」もちょっとキツかった。セシリア・ロスって綺麗だし、魅力的であるとは思うけれど迫力がありすぎるのだ。役柄のせいかほとんど笑顔も見せないため、チャーミングさがあまり感じられない。
ガエルくんは相変らず魅力的。存在感があるし、なんかこんなトンデモ展開でも出てるだけで(作品自体を)なんとかサマにしてくれる。
正直作品自体はちょっと・・・、だったけれどガエル・ファンは必見です。次回作も楽しみ?:veryhappy:
作品データ
タイトル | ブエノスアイレスの夜 |
---|---|
監督 | フィト・パエス |
キャスト | セシリア・ロス、ガエル・ガルシア・ベルナル |
製作国 | アルゼンチン、スペイン |
製作年 | 2004 |
ジャンル | サスペンス,LOVE,ヒューマン |
備考 |