パリで暮らす8歳の少女エルザ、若きシングルマザーのママは仕事に遊びに大忙しでいつも寂しい思いをしている。同じアパルトマンに住む蝶の収集家ジュリアンはどこか陰のある一人暮らしのお爺さん。ある日捜し求めていた幻の蝶「イザベル」の情報を得たジュリアンは収集の旅に急いで出発。しかし、その車にはエルザが密かに潜り込んでいて、やむなく二人の収集旅行が始まる。
ある辛い事情がきっかけになり、蝶の収集をするようになったジュリアン、若いママを持つ都会っ子のエルザ。二人はそれぞれに不器用でちょっとドライでぎこちなく旅は始まる。しかし山を歩き、川を下り、その自然を前に気持もほぐれていくのか、気持が通い合うようになる。自然の中での二人の会話はなかなか奥深く、考えさせられるものばかり。
ホンワカのんびりした自然の映像に、ちょっぴり辛口の会話が飛び交う。「爺さんと(擬似)孫」というよりは対等な友達同士のよう。そんな可愛い友情が頑固爺さんの長年の心の影を晴らして行く。エンドロールのデュエットがなんとも微笑ましかった。
作品データ
タイトル | パピヨンの贈りもの |
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監督 | フィリップ・ミュイル |
キャスト | ミシェル・セロー、クレール・ブアニッシュ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2004 |
ジャンル | ヒューマン,コメディ |
備考 |