ほとんど内容は覚えていないと思ってたけれど不思議なもので、読んでいくうちに思い出す、とともにちょっとした違和感を感じる。
いろんなブックレビューにあるように、『図書館奇譚』のちょっとダークでブラックな部分が若干薄まって、もうちょっとのどかな物語になっていたのだ。ちょっとパンチが効いてないというか。
そもそもタイトルもガラっと変わってそれだけでも印象が違う、けっきょく別作品と考えた方がいいのかもしれない。
羊男といえばお馴染み佐々木マキさんのイラストも手伝って、怖いのにどこかユーモラス、言葉もやさしいので小学生でも面白く読めるんじゃないんだろうかと思った。もちろん大人目線での楽しみもあるけれど。
ともあれ全然悪くないし、これはこれでなかなかいいと思います。そしてもちろん羊男といえば「かりっと揚がったドーナツ」なわけで、ちょうど明日自由が丘にオープンというDOUGHNUT PLANTに早速行きたくなるのでした。