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映画『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

Sophie Scholl白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々』鑑賞。1990年代に発見された尋問記録を軸にし、実話を忠実に再現。平和的にレジスタンス活動を行った彼らに対するスピード処刑まで。

ユダヤ迫害を憎み、自由と平和と自国を愛するごく真っ当で善良なドイツ市民である彼らの活動に恐れをなすナチスの姿が見え隠れしていたのが印象的でした。
主演のユリア・イェンチはゾフィーのさまざまなシーンでの表情(可憐な少女のようであったり、凛とした強さがあったり)の変化が見事で、またそれが大げさすぎずで好印象。そのゾフィーの普通っぽさがまたその時代の異常さを浮き彫りにしてたかのようでした。

連行・尋問・裁判がわずか5日間。劇的に、しかし静かに物語はよどみなく進み、どんでん返しも奇跡も起きない。それでも信念のために覚悟を決めたゾフィーの佇まいがあまりにもさらりとしていて、かえって心を打たれます。
あと少し時間があれば、彼女が信じた時代がやってきたのに。

1943年のミュンヘン。ナチスの敗北が迫る中、非暴力的レジスタンス運動を展開するドイツ人学生グルーブ、白バラ。その紅一点、21歳のゾフィーと仲間は、チラシを配布していたところを逮捕され、ナチスに協力することを拒み、6日後という異例な速さで処刑された。この実話を基に描く人間ドラマ。監督は「アンツ・イン・ザ・パンツ!」のマルク・ローテムント。第55回ベルリン国際映画祭銀熊賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞を受賞。

2005年製作/117分/ドイツ
原題:Sophie Scholl-Die letzten Tage
配給:キネティック

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 : 作品情報 – 映画.com
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