映画『ジャンプ!ボーイズ』頑張るっていいことじゃん

Fan gun ba! Nan hai | June 30, 2005 (Taiwan)
Director: Yu-Hsien Lin
Summary: Best Documentary Film of Golden Horse Awards 2005, Special Jury Prize and Audience Award, Taipei Film Festival 2005 "Jump! Boys," a warm and engaging documentary about young boys training fo... Read all
Countries: TaiwanLanguages: Mandarin, Min Nan

ジャンプ!ボーイズ』を試写で鑑賞。
台湾のちいさな体操選手7人の姿を追ったドキュメンタリー映画。
台湾の地方都市、羅東鎮の公正小学校の体育館でもくもくと練習に励む子供たちがいる。身体能力を認められて選抜体操クラブにできた子たちだ。コーチは元アジア大会金メダリスト林育信、この映画の監督林育賢はコーチの実弟でもある。
監督は幼い頃,運動神経抜群の兄に憧れながらも、体操の道には進ませてもらえなかった苦い思い出がある。しかしCMやミュージックビデオのディレクターとして活躍していたある時、兄と教え子の練習風景を見学。そして、兄の小学生時代の集合写真を偶然発見したことから、『ジャンプ!ボーイズ』の製作を決意する。
監督は体操選手として華々しく成功した兄の影にあった汗と涙の努力の姿をその子どもたちに見出した気がしたのでしょうか。

そんな鬼コーチ林育信のもと、7人の子どもたちは来る日も来る日も練習に明け暮れます。週6日、ときには一日6〜7時間にもなるという練習に文句一つ言うことなくコーチの指導に必死にくらいついていきます。転倒や打撲でいつもどこかしらにコブやアザを作ってなんだかちょっと悲惨です。もちろん普通の子どものように遊ぶことも無く、ゲームもマクドナルドもおあずけ。
もちろん子どもなので時には涙を見せることもある。技が出来なくて悔しいといっては泣き、ストレッチで身体が痛いといっては涙をこぼす。けれど、それでも練習をやめることはありません。
そこにはコーチを心底尊敬し、信頼している姿が垣間見れます。
コーチは一貫して体操や練習に取り組む姿勢は崩しません。結果がすべてな世界にはどう向き合っていけば良いのかを体現しているのです。
同じく鍛錬はしていても、7人7様の個性あふれる子どもたち。それぞれに励ましあい時には喧嘩したり、けれど彼らは目標を同じく持つ仲間たちの姿に素朴に感動。頑張るっていいことじゃん。