ここに幸あり


今年初Post。去年は更新さぼりまくりで映画観ても全然Postできませんでした。
例年より少ないながらけっこういい作品観たのに・・・。
忘れかけてるのもけっこうあるのでDVD観ていずれ書けたらと思います。そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。
さて今年の1本目も去年のうちに観たかったのにとうとう年が明けてしまった。
お気に入り「おとぼけおじいちゃん監督」オタール・イオセリアーニの新作『ここに幸あり』。

舞台はフランス。主人公のヴァンサンは順調に出世街道に乗っておそらく棚ぼた的になったであろう大臣の座に胡坐をかいて、おそらくどの大臣と同様にかなりテキトーに大臣の業務をこなし(海外に出かけて盛大にもてなしてもらったり、パーティに呼ばれてきままに飲んだり食べたりしたり、書類にはロクに目をとおさずにサインしまくったり)、しかしそんな大臣に黙ってる国民じゃないわけで、いずれ暴動をおこされ更迭されるまえに辞任。
公邸からは追い出され、愛人に去られ(これが酷い浪費家なのでこれはこれで幸い)、別れた妻には冷たくされ、あっという間に文無しに。
ここでカウリスマキなら「これでもかこれでもか」と次々に主人公に不幸が押し寄せるところだけれど(まぁそれはそれで面白い)、これはイオセリアーニ作品!
いつものごとく「ノンシャラン」と休暇を謳歌しちゃいます。
ひとまずスーツから着替え、昔の仲間のもとへ。いずれもいい年したおじいちゃんたちだったりなのですが「おー、久しぶり!とりあえず飲め飲め」と迎え入れ、飲んで食べておしゃべり。ナンパとかしちゃったりして(さすがフランス男)。
ピンチがあっても仲間や、名優ミシェル・ピコリ演じる頼もしい母親(!)の助けとヴァンサンの(開き直りともいえる)バイタリティで乗り切り、どんどん良い方向へ。
「こんなにうまくいったら苦労しないよー」ってなことばかりがおきますが、「そんな時があってもいいんじゃなーい。」と、どんどん脳みそがとろけてくるかのごとく心地よさが押し寄せてくるのです。
仲間とお酒と音楽と少々艶っぽいことがあればそれで幸せ。あくせくするのがバカバカしくなっちゃう1本です。でもその前に一通りあくせくするのもまた大事です、はい。

あらすじ

大臣のヴァンサンは、ある日突然辞任に追い込まれ、仕事も住む家も愛人も失ってしまう。別れた元妻にも相手にされず、行き場を無くした彼を迎え入れてくれたのは老いて尚頼れる母と昔の友人たちだった。地位も財産も関係なく、仲間たちと飲んで食べて歌って過ごすうちに、今まで気づかなかった小さな喜びや、素敵な出会いが巡ってくる。色んなものを失ってはじめてヴァンサンは自由気ままに人生を謳歌し始めるのだった。(ここに幸あり – goo 映画

作品データ

タイトル ここに幸あり
監督 オタール・イオセリアーニ
キャスト セヴラン・ブランシェ 、 ミシェル・ピコリ 、 ジャン・ドゥーシェ 、 リリ・ラヴィーナ 、 アルベール・メンディ 、 ヤニック・カルパンティエ
製作国 フランス=イタリア=ロシア
製作年 2006
ジャンル コメディ
備考