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いい大人のアイドルソング『Koizumi Chansonnier』

Orna WachmanによるPixabayからの画像

キョンキョンこと小泉今日子さんは80年代の本当のアイドルの頃からもちろん聴いてはいたけれど、実は2000年からこっちのほうがよほど熱心に聴いています。
厚木I.C.(2003年)しかり、Nice Middle(2008年)しかり。いずれも名だたる(おそらく彼女と仲良しの)ミュージシャンや作曲者が我も我もとこぞって曲を提供した(と思われる)なかなかすてきなアルバムなのです。

そして先月、久々の新アルバムが発売されました。先日処分したばかりなので、なるべくMP3で買いたかったのでCDでしか出なかったら困るな・・・と思っていたらちゃーんと iTunes Store で買えました!とはいえCDの初回版は過去のシングルのリミックスやDVDがついているようだったのだけれども、いいの、とにかく新曲が聴きたいのと割り切って。

でもって今度がまたいい!一番いいかも。

Chansonnierというタイトルなのでシャンソン?フランスっぽいの?なにそれ?とどうも彼女とは結びつくイメージがなかったものの、そもそもシャンソンとは人生を謡うもの、みたいな意味づけで使われているらしく、BARKSのインタビューを読むとそれがよくわかります。

小泉今日子、4年ぶりのニューアルバム『Koizumi Chansonnier』は、デビュー30周年を迎え、ナイス・ミドルを生きる彼女の今が見事に浮き彫りになったアルバムだ。人生観や生活感情を織り交ぜたシャンソンをキーワードに、46歳になった小泉今日子という存在なくして生まれ得ない曲と彼女にしか歌えない深い味わいの歌は、いままでにない新しい魅力に富んでいる。ソングライター、参加ミュージシャンもさまざまなスタイルで彼女の唯一無二の個性を引き出す猛者が揃った。酸いも甘いも経験し、なおかつ軽やかにユーモアを忘れずに凛と生きる。そんな女っぷり全開のアルバムについて小泉今日子が語る。

小泉今日子【インタビュー】『Koizumi Chansonnier』アイドルの小娘がこんな大人の歌をうたえるようになったと思っていただければ / BARKS ニュース.

BARKSのインタビューでは一曲一曲エピソードや思いなどが語られてます。一度何の気なしに聴いて、読んで、また聴いて・・・としていくと「なるほどねぇ」とまたニヤリとしてしまうのです。

どんなアルバムでも、1曲目ってすごく大事だと思うのですがこのアルバムの「Sweet & Spicy」は「伊達に年はとってないわよ!」といい感じの開き直りと経験から来る自信とを若い子に向かって諭すように堂々と歌い上げています。歌詞は彼女自身のものとのことですが、曲のあっけらかんさと相まってとびきりパンチが聴いててすごく共感もできる、お気に入りの曲のひとつです。これホントに若い子が聴いたらどんなふうに思うんだろう(笑)

今時の曲って(そんなに聴いてるわけじゃないけど)、なんだか漠然としてたり、個人的に現実味がなかったりでちぃともピンとこないのだけれど、このアルバムはいちいちホントにしっくりくるしグッとくる。もちろん世代のせいもあると思うけれどこうやって「私も多少は大人になったのかなぁ」と確認できる一枚です。

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