半年前の4月下旬、季節外れのインフルエンザに息子が感染してしまい、まぁまぁな期間保育園登園停止となったため、病児保育室を利用した。
同僚でも「使ったことがない」という声が多かったので、案外利用されてないのかもしれぬと思い「使ってみて良かったよ」というポストをすることに。
そうだ病児保育使おう
病後児保育とは
保育園等に通っている保育の必要な乳幼児が「病気の回復期」にあって、集団保育が困難な時期に、専用施設で一時的にお預かりする保育です。
昨シーズン、タイミングを逃しまくってインフルエンザ予防接種を受けていなかった息子(当時2歳半)。幸い流行の時期には感染することなくやり過ごし、もうシーズン終わったよね?!と安心しきっていた4月下旬にまさかの感染。
予防接種を受けていないことをかかりつけ医に伝えると「長引くかもね・・・。」と言われてガクブル。
先生の予想通り、熱のさがりも悪く、下がったと思ったらまた上がり・・・と長期戦の様相を呈してきた。ということはつまり保育園にそれだけ行けないということ。3〜4日なら普通に夫と交代で休むことで難なく対応できていたものの、それ以上になってくると、仕事的にも心身的にもさすがにしんどい。
少し考えて2年前に登録だけしてあった病児保育室を利用することを思いつき、翌朝の開室時間に即電話。一度は話中で嫌な予感がしたものの、もう一度かけると即繋がり、インフルエンザでも熱が下がって2日以降であれば利用可能だということがわかった。
電話した日の翌日火曜はNGで、その翌日水曜は保育室が休み、結局3日後の木曜と金曜の予約をとっておくことにした。キャンセルはいつでもできる。
その後に行った診察で結局その日からさらに1週間は登園NGと言われたので、抑えておいて正解となった。
利用準備
病児保育利用時に必要な書類を準備する、区役所のページでダウンロードすることもできるが、登録時にもらってあったものがあったのでそれを利用した。利用申し込みや家庭との連絡票などなど。
保育室と提携している病院ではない場合、医師に診療情報を書いてもらう必要があり、それはかかりつけ医にお願いした。
指定の持ち物を準備する、保険証や母子手帳などのほかにバスタオル(お昼寝のシーツにする)、手拭きタオル、お弁当(!)、おやつ、食事エプロン、着替えにオムツなどなど・・・。乳児の場合、さらにミルクと哺乳瓶。保育園に比べてかなり多い!
お弁当が若干気が重かったものの、前日にそれなりに準備することで何とか乗り切る。しかも子どもがお弁当や久しぶりの外出に明らかに上機嫌になっていたので、このまま家に親と二人きり閉じこもっているよりよかったのかもなぁと思った。
利用当日
初日、保育園よりは多少遠いけれど、幸い通勤路に保育室はあったのでいつもよりちょっと早めに出るだけで済んだ。それでも通常よりかなり多い荷物を持ってえっちらおっちら入室。書類を見せつつ病状を伝える。こちらでも「長引いちゃったんですね・・・。」と同情される。
そんなやりとりをしている間、子どもは保育スペースにある絵本やおもちゃを目ざとく見つけて興味津々、遊びたくてウズウズという感じ。保育士さんが気づき「遊びたいよね〜。」と受け入れてくれると新幹線の絵本を見つけてまっしぐら。ずっと親べったりだったため知らない人と場所で多少ぐずるかと心配していたけれど、取り越し苦労だった。一声かけてからサクッと出勤。
保育室では午前と午後に1回ずつ隣接の小児科での診察があり、その時の診断で必要あれば薬を処方したり、鼻吸いや吸入などの処置をしてもらえる。治りつつもあるとはいえ、まだ咳もしており、もともと少しぜんそくも持っているので様子を見て処置してもらえるのはありがたい。実際その日もぜんそくの吸入をしてくれていた。
夕方17時にお迎えに行き、子を受け取りながら少しお話し。落ち着いて過ごしていてお弁当も完食!とのこと、預け時に渡した連絡票にも事細かに様子や体調に関しての記録がされていて良かった。
翌日も同じく預けて出勤、やっと終わる〜と感慨深く夕方お迎えに行くと保育士さんから「これまでずっと熱もなく元気だったので、もう大丈夫と思っていたのですが・・・。」と、現在40度近い発熱があり頓服をのませたが、病状から肺炎の疑いがあることを告げられ唖然。
すぐにレントゲンを撮った方がいいだろうということで、すぐ隣の運営元の小児科医院へ直行。やはり肺炎と診断され、現在服用の薬を一部変更の指示が出て、必ず明日診察に来るように言われる。保育室からは念のため月曜も予約しておきますか?と訊かれ、とりあえず押さえておくことにする。
不幸中の幸いというか、このへんの対応もスイスイできたのも病児保育に預けてたからこそ。自宅だったら発熱確認後、身支度を整え病院に連れて行かねばだし、そもそも診察時間が終わっていたら次の手を考えねばだし。また、落ち着いたところで翌週の仕事の調整のことまで考慮しないといけないのは地味に辛い。
いろいろと心配の種や手間がない状態が準備されているのは なんと心強い ことよ。
幸い夜のうちに熱は下がり、呼吸も落ち着き、翌朝はすっかり元気に。診察を受けに行くと「薬が効きましたね、すっかり良くなってます!保育園も月曜からOK!」と言われて安堵。そのまま保育室の予約をキャンセルしようかとも思ったが、月曜朝に発熱しない保証はないのでそのままにし、月曜朝は発熱なしだったため、すぐに保育室が空く前にキャンセルの電話をいれ「お世話になりました。」と留守電に入れた。
利用しないで済むのが一番だけど
そんなわけで完治まで10日以上かかってしまったものの、なんとか仕事や自分の健康に支障をきたすことなく無事に乗り切れて「保育室サマサマ」だった。
利用する前は「そもそも予約がとれるのだろうか?」「手続きや規約が面倒そう」など少々敷居が高く感じていたものの、行動を起こしてみたら色々と手厚く親切で心強く感じた。
もちろんほいほい気軽に使っていいものではないけれど、こういったケースでは一つの手段として十分に「当てにしていいもの」だと感じた。困っている(そうなったら困る)人はまずは登録、利用に関して電話してみるといいと思う。
今年は寒くなる前にインフルエンザ予防接種は済ませたので大丈夫!たぶんきっと・・・。